【感想】【漫画】 息が出来ないのは君のせい
おもしろかった
「息が出来ないのは君のせい」 ★3.5
「俺に都合がいいから好きってことだよ」
「そんなの最低じゃねーか」
互いにちょっと人よりもかけている部分があって。
それを補い合える、もしくはかけているからこそ許容できる価値観なのがよかった。
泣けるとか、激萌え!みたいな激しい感情の揺れは起きなかったけど、面白いと思える作品だった。
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同じ楽団(?)でバリトンサックスとフルートの奏者の二人のBL。
エロはないのでBLってだいたいエロはいっているよね。
って認識の自分からするとエロはいつでしょうか?って頭の隅にずっとある感じなので、その点がちょっと物足りないというか集中出来ない。(末期だわ)
でもエロがなくても満足できるくらい、登場人物がかわいい。
久しぶりになんかキュン(草)てしたわ。
エロがない話ってその分を何かで補えないと満足出来ないし、
なんとなくいい話でまとめられると鼻につく場合があるんだけど、この漫画は十分満足できた。
1、キャラの造形というか性格と感情の流れがしっかりしている。
受が攻への好意を意識するきっかけとか、
攻めが気持ちがばれないようにしていたことが後半わかるとき、
何故序盤で口説き文句みたいなことを言ったのかの矛盾の説明もそうだけど、
キャラが持っているだろう価値観からズレていない感情の流れが読んでいて気持ちいい。
2、読みやすい
話としては起伏があるわけじゃないしめっちゃ面白いわけじゃないんだけど、
絵や話の流れなんかがすごく読みやすくて、キャラの感情がすっと入ってきて好き。
読みやすさとしてはガンガンあたりの少年漫画に近い感じの読みやすさがあるから、
そのあたりが好きな人には受けそうな感じ。
この人の少年が漫画読みたいわ。って思ったらあったしねw
3、個人的な性癖(BLに入っていると嬉しい要素)
自分が普通よりもかけていると感じる要素を、
お互いにそれを補い合える価値観を持っているのが、互いが唯一感があっていい。
BLのいいところって、個人的には「絶対に揺るがない愛情」だから、
「この人だから好き」っていう理由がほしい。
「この人だから好き」それが「たまたま同性だった」っていうだけっていう必然性みたいなのが欲しくなる。
息が出来ないのは君のせいはそういう揺るがない愛情があってよかった。
この点は著者のかたの他の作品でも共通しているから、とても好感が持てる。
後は女の子がただの賑やかしじゃないのがいいなぁと思った。
ちゃんと血が通ってる感じがしていい。
BLで女の子をしっかり描く漫画ってハズレがないイメージやわw